高圧洗浄費、経費計上漏れの真実|塗装DX

高圧洗浄費、経費計上漏れの真実|塗装DX

水道代・駐車場代は原価です。改正建設業法で価格転嫁が本格化する今、小口原価の計上漏れが利益を静かに削っています。塗装会社が見落としがちな小口原価をランキングで整理します。


見落とし原価ランキング1位:高圧洗浄の水道代

外壁塗装の現場で必ず発生する高圧洗浄。築30年マンション改修なら1回の洗浄で水量もそれなりに使います。

現場に水道メーターがない場合、近隣から水を借りることも多く「お礼程度」で済ませてしまいがちです。しかし本来は原価計上すべき費用にあります。

  • 現場付近の水道契約がない場合の給水コスト
  • 借用先への謝礼(現金・商品券含む)
  • タンク運搬・給水車手配費用

夜21時の事務所で見積書を見返すと、洗浄費が「一式」でまとめられ、水道代が別枠で存在しないケースがよく見つかります。

改正建設業法で価格転嫁の交渉が明確化される中、こうした小口原価を積み上げて説明できるかどうかが、元請との交渉力の差になります。

見落とし原価ランキング2位:駐車場代・資材置き場代

住宅密集地の現場では、職人の軽トラや資材車両を停める場所に困ります。近隣コインパーキングを使えば1日1,500円前後、これが10日間の工期なら1万5千円です。

  • 職人の車両分の駐車場代
  • 資材搬入車両の一時駐車費
  • 足場業者の駐車費用を代行立替した分

これらは「現場管理費」として一式処理されがちですが、内訳が見えないまま元請に提出すると、価格交渉の場で削られやすい項目になります。

現場帰りの軽トラの中で、監督が「今日の駐車場代いくらだった」と職人に聞く場面は珍しくありません。しかし、それが月末の原価集計に反映されていない会社が多いのが実情です。

小口原価を可視化できていないと、改正建設業法で求められる「請負代金変更方法の明確化」に対応できません。

見落とし原価ランキング3位:養生資材の追加購入分

見切り(仕上げ境界の処理)や養生の資材は、当初の発注数量で足りないことが頻繁にあります。近隣ホームセンターでマスカーやブルーシートを買い足すケースです。

  • 現場判断での追加養生資材
  • 希釈率調整のためのシンナー追加購入
  • 色番(日塗工・N80など)確認のための塗料サンプル代

1件あたりは数千円でも、現場が月10件あれば数万円単位の積み上がりになります。

LINEに溜まる日報を見返すと「養生資材追加購入」の一言だけで、金額もレシートも紐づいていない報告が散見されます。

業界では塗装工事業の倒産が増加傾向にあると言われ、資材高騰も重なる中、こうした小口の積み上げを放置すると利益率がじわじわ削られていきます。

駐車場代、領収書あるのに集計してなかった

なぜAngaが小口原価にこだわるのか

Angaは塗装会社経営者である株式会社イーテクノス・井上恭介が開発しました。色番N80を間違えて発注した経験、現場ごとの利益が見えない悔しさ、そうした現場の痛みから生まれています。

一般的な発注管理システムは「見積」「請求」までしか見ません。しかしAngaは高圧洗浄の水道代、駐車場代、養生資材の追加分といった小口原価まで、現場単位で記録・集計できる設計にあります。

  • 現場ごとの小口原価をLINE感覚で入力
  • 職人の癖(クリマイ=クリーンマイルドシリコンなど略称)を学習して発注ミスを防止
  • 改正建設業法対応の契約書記載事項にも紐づけて管理可能

色番確認の電話が事務所に鳴る夕方、その裏で経費が漏れていく現実を、Angaは現場目線で解決します。

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足場代を別出しないと見積書は突き返される

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2025年12月施行の改正建設業法で価格転嫁交渉が本格化します。足場代を塗装費に丸めた見積書は、元請から真っ先に突き返される時代になります。


塗装工事業の倒産動向

前年同期比増加

2026年1〜4月、職人不足・資材高騰が中小事業者を圧迫

改正建設業法の施行時期

2025年12月

請負代金変更方法の明確化と契約強化が柱

契約書の新規定

リスク情報提供義務

著しく短い工期の禁止と天候・下地リスクの明記が必須に

改正建設業法で見積書の「粗さ」が命取りになる

結論から言うと、足場代を別出ししていない見積書は、価格転嫁交渉のテーブルにすら乗りません。

改正建設業法では請負代金の変更方法が明確化され、契約内容の強化が求められています。資材高騰や人件費上昇分を転嫁するには、根拠となる内訳が不可欠です。「一式」でまとめた見積書では、どこが値上がりしたのか元請が判断できません。

築30年マンションの外壁改修現場を思い浮かべてください。足場代・洗浄・下地処理・上塗り2回・シーリングが全部「工事一式280万円」と書かれていたら、鉄骨単価が上がっても交渉の土台がありません。

  • 足場代(架払・解体・養生シート込み)
  • 高圧洗浄費
  • 下地処理(ケレン・パテ処理)
  • 塗料費(色番・希釈率込みの数量根拠)
  • 諸経費

この5項目を分けるだけで、価格転嫁の説得力がまるで違います。

夜21時の事務所で、社長が電卓片手に「足場だけでも今年3割上がってるんだけどな」とつぶやきながら見積書を作り直す光景は、もう珍しくありません。

倒産急増の背景に「どんぶり見積書」あり

2026年1月〜4月、塗装工事業の倒産件数は前年同期比で増加しています。職人不足・資材高騰・原油やナフサの供給不安が重なり、中小・零細事業者を直撃しています。

この状況下で価格転嫁できない会社は、資材と人件費の上昇分をすべて自社で被ることになります。足場代を別出ししていない見積書は、まさにその典型です。

現場帰りの軽トラの中で、「今月の足場屋への支払い、去年より15万は高いな」と独り言をつぶやく現場監督も少なくないはずです。それでも元請への請求書は去年と同じ金額のまま、という会社が実際にあります。

  • 足場代の変動を見積書に反映していない
  • 契約書に価格改定条項がない
  • 下地状況によるリスク(爆裂・浮き)を事前に明記していない

この3つが揃うと、価格転嫁交渉どころか、赤字受注を繰り返す構造から抜け出せません。倒産の背景には、こうした「どんぶり見積書」の積み重ねがあると見て間違いありません。

契約書の厳格化でリスク情報開示も必須に

改正建設業法では契約書の記載事項が厳格化され、著しく短い工期の禁止とリスク情報提供義務が新設されました。塗装業にとっては天候不順による工程遅延、下地状況の悪化などが該当します。

これまで「口約束」や「現場に入ってから追加請求」で対応していた会社は、契約段階での明記が求められます。

LINEに溜まった日報を夜に読み返すと、「本日雨天のため中断」「下地爆裂箇所あり、下塗り増し1回」といった記録が毎日のように残っているはずです。これらを契約書の変更条項と紐づけて記録できているかどうかが、価格転嫁の可否を分けます。

  • 天候リスク(塗装不可日数の想定)
  • 下地状況リスク(爆裂・クラック・旧塗膜劣化)
  • 追加養生・近隣対応コスト

これらを見積書と契約書の両方に反映できる会社だけが、改正法後の交渉で対等な立場に立てます。逆に言えば、ここを整備するだけで交渉力は大きく変わります。

足場代だけでも去年より高いのに、見積書は去年のままなんだよな

塗装会社の現場感覚から生まれたAngaという選択肢

見積書を項目ごとに分解し、契約書にリスク条項を反映する作業は、口で言うほど簡単ではありません。色番N80とN85を間違えて発注した経験がある方なら分かるはずです。現場ごとの利益が見えない状態で、細かい内訳管理まで手が回らないのが実情です。

Angaは、この課題を解決するために塗装会社経営者である井上恭介(株式会社イーテクノス)が開発したツールです。汎用的な発注管理システムではなく、塗装業の歩掛・出面・人工・色番管理を前提に設計されています。

職人の癖(「クリマイ」でクリーンマイルドシリコンを指す、といった略称)まで学習し、発注ミスを防ぎます。足場代・下地処理・塗料費を自動で項目分解し、現場ごとの利益率をリアルタイムで可視化します。

色番確認の電話が鳴るたびに手を止めていた時間を、見積書の精度向上に回せる仕組みです。改正建設業法対応の第一歩として、まず自社の見積書を見直すきっかけになるはずです。

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